人材の多様性を重視する経営が必要だ!

最近の労働相談で感じるのはパワハラ的経営とセットで、ゴマスリばかり経営者が求めているように思う。特に営業職に暴言を吐き、パワハラを行い、そのことがやる気を引き出すと間違って信じている経営者が多い。

実際に起きているのは、営業で功績を上げている人は、素直に社長に物申すことができる。ところが社長の方が2代目となると、自分に物申す者を煙たがり、排斥して退職に追い込む、結果売り上げが半減することになる、そんな話をよく聞く。

中には有能な営業職を次々解雇し、人材を育てるという観点がまるでない会社もある。顧客の信頼を得るにはある程度の時間が必要なのに、次々解雇して会社の信用を失い、業界に悪い噂ばかり広がる会社もある。人材を育てられない経営者はその経営資格が問われるべきである。

部下の女性社員にセクハラばかりして、仕事を妨害し、嫌われている上司が仕事で成果など挙げられるわけもない。美人の女性社員の仕事を取り上げ、自分の机の横に座らせて満足しているバカな部長もいる。日本の経営の質の低下は驚くべきで、積極的に会社のために提案する者を毛嫌いして追い出すバカな経営者もいる。今の日本の会社で起きていることが、日本政府の官僚たちの中でも起きているのである。

あらゆる組織には、人材の多様性を重視することが必要であり、その上に社員等の積極的な提案制度が生きるのであり、自分のイエスマンばかり集める経営者には、経営危機を乗り切ることなどできないであろう。イエスマンとゴマスリばかり集めて、自分をほめてくれる人材が居心地がいいのであろうが、それで会社や組織が発展することなどできない事を知るべきだ。

労働者の労働相談を受けていると、経営者の、姑息、器の小ささ、強欲、目先の判断、洞察力のなさ、等が見えてくる。自分なりの哲学や経営思想をもった経営者が減った。その結果がゴマスリを好み、イエスマンばかり集め、周りに仕事のできるプロが減り、人材の多様性が失われ、活力を失い、組織が腐っていくことになる。最近の企業家が成功するには、こうした経営者の逆をいけば成功できるであろう。人材の多様性こそ組織の発展には重要なのだ。

患者殺人事件を隠蔽した上ヶ原病院!

本年2月6日の本ブログで「上ヶ原病院で何が起きているのか?」として取り上げた続報です。この時の手紙による病院の内部情報では「去年とある事件が起こり病院の出入り口に防犯カメラが設置された、警察が一つの部屋を占拠、何やら怪しい」という病院職員からと思われる情報提供でした。

新世紀ユニオンではこれまで病院職員への情報提供を呼び掛けていましたが、寄せられた情報は、3階病棟で患者の酸素吸入チューブが切られて、患者が亡くなった「殺人事件」とするもの、また患者はなくなっていないとする「殺人未遂」とするものがあり、不確定な情報でしたので、時間をかけてさらに正確な情報を求めてきました。

最近信頼できる筋から、詳しい内部情報が寄せられました。それによると患者の吸入パイプが切られ、それによって患者が亡くなったのは事実で、担当看護師が犯罪を疑われて取り調べを受け、その看護師は弁護士と契約し防御するも、職場で疑いの目で見られ、悔しい思いをしたので辞めていった。亡くなった患者は「病死」として、病院は事件を隠蔽した、というものでした。その後も上ヶ原病院は職員達にこの事件の詳しい説明もせず隠しています。3階病棟では「こんな病院は辞めたいが、今辞めたら疑われるから辞められない」という人がたくさんいるそうです。

新世紀ユニオンでは、正看護師の資格を持っ組合員のAさんが上ヶ原病院で長年いじめられ、指導もせず、2年以上も助手の仕事をさせられ、団交後の詰所会で吊るし挙げられ、重いうつ病を発症し、病院を追い出された経緯があり、今日まで「上ヶ原病院をまともな病院にする」運動を展開してきました。特に上ヶ原病院のパワハラ看護師集団がモンスター化し、悪質ないじめを繰り返してきたこと、その矛先が患者にまで及んでいることから強い警鐘を鳴らしてきました。

病院側は、朝礼や面談で、当ユニオンの「委員長のブログを見るな」「新世紀ユニオンは病院を潰そうとしている」「ブログへの書き込みをするな」などと新世紀ユニオン批判の宣伝を繰り返してきたが、今回の事件が示すものは、誰が病院を潰そうとしているかは明らかです。上ヶ原病院は表向き患者数に対し、実際の看護師は一人で規定以上の患者数を担当させられ、その為忙しく、バイタルサインを手抜きし、「ナースコールにも出るな」と指導されています。今回の事件は、病院が看護師のハラスメントを禁止せず、それどころか放置しており、その為看護師集団のハラスメントの矛先が患者に向けられたと見るべきであろう。上ヶ原の師長達は「ヒヤリハットは辞めさせるのに便利なのよね!」と常日頃語っているほどハラスメントを人事に利用している。

西宮警察の、病院の出入り口にカメラを設置した外部犯行説に立つ捜査は、見当違いもはなはだしいと言わねばなりません。複雑な病院内部の情報がない外部者にはできる犯罪ではなく、だけが見てもハラスメント体質が生みだした内部犯行であるのは明らかです。問題は看護という弱い立場の患者の医療に携わる病院が、殺人に等しい犯行を隠蔽する体質であり、むしろこの隠蔽体質が生んだ犯罪というべきだ。

新世紀ユニオンが把握している、上ヶ原病院の数々の違法行為(1)薬事法第24条第1項違反(2)麻薬及び向精神病薬取締法違反(3)診療報酬不正請求(4)入院患者が廃棄を依頼した薬の使い回し(5)差額ベット料金の不正な患者への請求(6)労働条件の明示義務の違反(7)就業規則の周知義務の違反(8)残業代の未払い(サービス労働)、など上ヶ原病院の多くの違法行為とパワハラの酷さが示すのは、樹徳会・上ヶ原病院の経営の愚劣さと、悪評を示している。このため大江理事長は念願の西宮市長選への出馬も諦めざるを得なかった。

新世紀ユニオンでは現在、上ヶ原病院の不当労働行為で兵庫県地労委に救済を申し立てており、現在調査が進んでいます。上ヶ原病院の看護師集団のパワハラは「指導」の名で、また「ヒヤリハット」を口実として行われるなど、常軌を逸したレベルに達しています。また新世紀ユニオン潰し、排除、の攻撃も続けられてきました。現在新世紀ユニオンでは上ヶ原病院のパワハラ看護師に対する「慰謝料請求訴訟」や看護師会への「懲戒請求」を検討しています。

日本の女性差別社会の愚劣さを恥じよ!

京都府舞鶴市の市長が大相撲の巡業の土俵の上で倒れ、救命措置をしていた女性看護師達に対し、「土俵から降りるようアナウンスした問題が波紋を広げている。

江戸時代の男尊女卑、あるいは「女性は不浄」との考えはいわゆる封建制の尻尾というべきであるが日本相撲協会は土俵の上に女性を上げないことを「伝統」であるとして今日まで維持してきた。問題はその伝統が封建制の遅れた「伝統」であることだ。「女性は不浄」とする考えが時代遅れであることは明らかだが、こうした時代遅れな女性差別が今も色濃く残っているのが日本社会なのである。

日本の労使慣行は今も男女差別を容認している。それは「一般職」と「総合職」という職制によって、あるいは「正社員」と「非正規」という雇用形態で男女の賃金差別を合法化してきた。女性に育児・家事・介護を押し付けて、その基盤の上で男性労働者を長時間労働でとことん搾取する日本の雇用慣行も世界から見れば愚劣としか見られない。新世紀ユニオンは日本社会の真の男女平等のために闘う。

政府がこうした女性の犠牲の上に立った、長時間労働の残業代をゼロにする輪をかけた汚いやり口を「働き方改革」として立法化を進めていることは本当に恥ずかしいことである。日本の雇用関係における男女差別の温存・合法化も、今回の問題と同じ日本社会の封建的な残滓なのである。

4月7日の「しんぶん赤旗」の記事によれば、米ニューヨーク・タイムズ紙が「女性は人の命を救う時でさえ、決して土俵には上がることができない」「日本の女性は男女平等に関して多くの困難に直面している」また結婚時に改姓を強いられたり、政治への参加率が低かったりする現状を紹介し「この出来事は日本での女性の扱われ方を象徴している」と報じている。またフランスのAFP通信は、相撲でのこうした性差別について1990年森山真弓官房長官が土俵上で内閣総理大臣杯を授与する意向を示したが日本相撲協会の反対に合って断念した事例などを報じているという。

我々は、外国で報道しているから言っているのではない。政府が女性に育児・家事・介護を押し付けて、女性労働者を使い捨ての補助的労働力として都合よく利用していることで、世界一学歴の高い女性労働力を生かせないことが日本経済の損失であること、姑息な男女差別に立脚した日本社会の封建制の克服がいま問われていると言いたいのである。
政治家・財界・全ての経営者・相撲協会は日本の女性差別社会の愚劣さを恥じよ!

年金の所得控除を意図的に複雑にした狙い!

新聞報道によれば2月支給分の年金が所得控除されず、約130万人に本来よりは約3万円少ない年金が支払われたという。それによれば日本年金機構が「扶養親族等申告書」の内容を複雑にしたことが原因で、しかも日本年金機構が受給者への呼びかけをホームページ上にとどめたことも意図的だ。世間にはパソコンを使えない老人が多いのに、他の手段で告知しなかったのは意図的と非難されても仕方がない。

パソコンで実際に控除手続きをした人の話では、今年は記入が複雑で分かりにくいように変わっていたそうです。分からない人は梅田の第2ビルとかに行かなければならず。交通費がいるし、面倒なので所得控除手続きを諦めた人が多いという。
この年金の所得控除を意図的に複雑にした結果一人約3万円、約130万人分が年金機構は支払いを「節約」したことになる。安倍政権が年金資金で株式投資を行い、いずれ年金資金が消えていくので支払いを減らそうと企んだ可能性を指摘しなければならない。

元々年金機構は「消えた年金」騒ぎがあったのにもかかわらず、相変わらずの不透明なやり方である。定年退職し収入がなくなった人には以前の収入で税金がかかるので、「扶養親族等申告書」で控除手続きが必要になる。わざわざこのパソコンでの手続きを複雑にして所得控除を諦めさせるようなことをすべきではない。
日本年金機構は直ちに手続きを簡略化すべきだ。

社会の矛盾の調整力がなくなっていること!

資本主義は階級社会である。だから階級間の利害の調整を議会で行う、これが議会の役割である。また経営者と労働者の階級対立を和解・解決を図るのが裁判所の役割である。議会は自公政権が強すぎて支配的階級のやりたい放題が続いている。

経営者と労働者の階級対立は労組の家畜化が進み、労組本来の機能が消滅寸前だ。力関係は経営者側が圧倒的に強くなり、労働分野の規制緩和、非正規化、長時間労働が広がって野蛮な搾取化が進んでいる。日本における分配率は低下を続け、労働者の貧困化は拍車がかかっている。

経営側の違法解雇を裁判所が支持する例が多く、日本社会はブラック企業が増え続けている。シャチハタ印を使い更新契約書を偽造したり、酷い場合は労働者に印かんを預けさせる経営者まで増えている。リストラ経営が労組を決定的に弱体化させた。労使の力関係の格差は団体交渉や裁判や審判で階級矛盾を解決できない事態が増えている。

労働者にプレッシャをかけ、脅しの労務管理が増え、労働の奴隷化が進み、日本の労働者の愛社精神は消滅寸前だ。労働問題に裏社会が進出し、労働者が自社食品に異物を混入する例も増えた。すると労働者を監視するために社内に監視カメラを設置する例が増えている。

裁判でブラック弁護士が証拠をねつ造し、労働者側の弁護士を買収し、結果社会の歪みが是正できない事態が生まれている。汚い手口を使っても問題が解決するわけではない、それどころか深い階級的恨みが残るだけの社会となりつつある。これはある種民主的社会の機能喪失であり、表面上の雇用契約、内実としての賃金奴隷制度の露呈であり、社会の階級矛盾が調整・和解で解決できない事態が生まれていることでもある。

この社会的危機を理解出来ない経営者が増えていることを指摘しなければならない。日本は社会的弱者がどのようにあがいても報われることが少ない社会となりつつある。これは日本社会の支配層の強欲化の表れであり、日本社会の腐敗であり、弾力化、是正力の喪失であり、社会的劣化である。
こうした日本社会の劣化がユニオンの闘いの限界を示しているということである。
プロフィール

m.kadono

Author:m.kadono
一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」ではリストラ無料相談を行っています。
平日:9:00~18:00
土日祝:12:00~17:00
(土日祝と17:00以降は要予約)
Tel:06-6452-5833
Fax:06-6452-5677

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