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仕事上のミスを理由に解雇できるか?

当ユニオンの無料労働相談で、営業車で自損事故を起こした、とか営業で顧客に損害を与えたとか、顧客から苦情が来た、という理由で、労働者を解雇する例が増えています。仕事のミスで会社に損害賠償を請求され、払えないなら辞めろと言われた、という相談もあります。社長から交通事故の損害を払えと言われる例も増えています。ミスではありませんが、仕事中にパソコンでネットサーフィンした、という理由で解雇される場合もあります。

労働者が仕事中に、通常求められる注意義務を尽くしていれば、労働過程で日常的に発生する損害については、法律上損害賠償義務はなく、したがって解雇理由にはなりません。人間ですから一定の頻度でミスは避けられないし、仕事の作業手順等の研修や指導を会社がキチンとしていないのに、わざとミスの出る仕事をやらせて、解雇の口実を作る例もあります。こうした解雇は違法です。

営業車での交通事故の場合、判例では保険で払った後の、残った損害額を会社と労働者で半分づつ負担することになっています。ところがこの損害額を全額会社が肩代わり負担し、損害額を全額借金として一定額を賃金から毎月引くことで「借金がなくならない間は辞めさせない」という酷い運送会社もあります。人手不足なので借金でしばる手法です。このような場合でも労働者の退職の自由は制限を受ける事はありません。しかし損害額は、保険で賄えない部分の半分を分割払いで負担させられる場合があります。

先に記した、仕事中のネットサーフィンでの解雇は、実際にあった話です。不動産会社の営業マンが空き時間に必要な知識を得ることは仕事では必要です。しかもこの会社の就業規則はインターネットを禁じてもいませんでしたので、裁判は第一期日で勝利的和解ができました。就業規則でパソコンの私的利用を禁止している場合は処分の理由になる場合がありますので注意して下さい。

営業中にサボって家に帰っていた事が、会社が営業車にGPSを付けていた為に、サボりが明らかな場合は、解雇は合法となりますので営業マンの方は注意して下さい。ただし営業の計画や得意先との約束の時間調整で1時間ぐらい喫茶店にはいる、ということは正当な行為でサボりではありません。

以上の事をまとめると、仕事上のミスや、トラブルには通常損害賠償義務はありません。したがって解雇理由にはなりません。ただし故意に会社に損害を出させたような場合は解雇理由になります。
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m.kadono

Author:m.kadono
一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」ではリストラ無料相談を行っています。
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(土日祝と17:00以降は要予約)
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