偽装「委託契約」の見分け方について!

昨日午後神戸地裁でメデカルアーク神戸校の「地位確認等損害賠償請求労働審判事件」の第1回審判が行われました。ユニオンの傍聴が審判官から許されたので傍聴しました。この事案は相手方が雇用契約ではない、委託契約だ、との主張、さらには申立人に債務不履行があった、との2点の対立点について審判官から申立人と相手方に質問がなされた。

席上、審判委員から相手方に対し「限りなく労働契約である」との見解が出され、また「仮に委託契約だとしても、契約期間があるのに、即契約解除とはならない」との見解が示され、個別和解交渉となり、次回第2回審判期日に会社側が和解案について社長の意向を持ってくることとなった。

つまり契約書が「委託契約」となっていても、実態として労働契約上の労働者性が証明されればそれは雇用契約なのだ。当方の申立書の中心は以下の通りです。
(1)仕事の依頼の諾否の自由がなかったこと
(2)相手方の指揮命令の下で働いていたこと
(3)当該業務への専属性があったこと
(4)経費等の負担がなかったこと、
(5)事業所得ではなく給与として支給されていたこと、
などを、労働契約上の労働者性の根拠として主張しました。

偽装「委託契約」は労働者の側に解雇を争う前に諦めさせる「抑止効果」があるとはいえ、実際に委託契約であるためには実態上もキチンとしていなければならないのです。委託契約であるためには上記5点の労働者性を否定する内容でなければならず、また委託契約は「高額の報酬」でなければならない。今回のメデカルアーク神戸校の事案についてはAさんの給与額が交通費を引くと月14万円ほどであり、とても「高額の報酬」とは言えなかったことも大きい。

メデカルアーク神戸校が法人登記もしていなかったことを見ても、この管理会社がいかに脱税に心を砕き、偽装委託契約まで行っていたかが明らかとなった。勝利的和解はほぼ確実となったことを報告します。
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