理解しがたい経営者の心理!

個別労働紛争を仕事にしていると、どうしても経営者の考えが理解出来ない時がある。
あるパワハラ事案で団体交渉で250万円を要求した。ところがこの経営者は「裁判をやれ」と団体交渉は決裂し、裁判で950万円で和解した。

別の違法賃下げと雇用延長拒否、の事案で団体交渉で和解すれば安く解決できた、しかしこの経営者は団交で「答えられない」を繰り返した。弁護士は30万円の事案だと引き受けず、本人申立で労働審判を闘い500数十万円で和解した。

べつの経営者は違法賃下げを繰り返した、団交で当方は120万円ほどの要求の5割ぐらいで和解するつもりだったが、この経営者は審判を選び255万円を支払った。

話し合いなら半分以下で和解できるのに、わざわざ裁判や審判に持ち込んで高い解決金を払うはめになる。金が余っているので高額の金を払いたいのか?と一時は思ったものである。

新世紀ユニオンが団体交渉を申し入れるのは裁判や審判に持ち込んでも勝てる配置があるからである。しかし労働者は早く解決したいので話し合い解決を申し入れるのだが、多くの場合経営者は交渉で解決することを回避し、団体交渉でユニオンを愚弄し、裁判や審判を求める。

ところが日本の労働裁判や審判は現状回復主義で、解決にかかった日数で未払い賃金が増えることになる。労働局のあっせんだと1~2カ月分、労働審判だと5~7カ月分、裁判だと10~18か月分と増える。それなのに経営者は話し合い解決を回避するのが私には理解出来ないのである。わざわざ高額の解決金を支払いたいからそうしているように見えるのである。

裁判や審判で勝てると思っていること自体信じられない。新世紀ユニオンが証拠も準備せず交渉を申し入れるわけがないのである。経営者は強欲なのになぜ高額の解決金を払う方を選択するのかが私には理解出来なかったのである。

たぶん労組の団体交渉を決裂させた成功体験があるのだろう?人が失敗する例は、成功体験があるので安易な経験主義を繰り返した時が多い。注意しなければいけない。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

m.kadono

Author:m.kadono
一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」ではリストラ無料相談を行っています。
平日:9:00~18:00
土日祝:12:00~17:00
(土日祝と17:00以降は要予約)
Tel:06-6452-5833
Fax:06-6452-5677

!!お気に入りに追加!!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード