企業の愚劣な労務管理が労働者のモラル低下を促す!

ある大企業の人が相談にきて加入しました。会社からパワハラを受けこれまでに2回休職しています。会社は真面目に働かない、遅刻も多いとして懲戒解雇しようとし、本人は真面目に働いてもきちんと評価してくれない、パワハラで鬱の診断書を取って休職したい、と言います。

聞くとパワハラと言ってもモラル・ハラスメントレベルで、診断書が出てもとても労災認定の申請は出来ません。しかも既に2回休職しており、健康保険組合も「3度目の休職は認めない」と言っています。とりあえず指導して懲戒解雇は阻止しました。

本人は何とかして休職したい、これで脅迫したら認めますか?といろいろな脅迫の手段を提案します。私はなぜ休職したいのか?聞きました。「休んで遊びたいのか?」と聞くと笑顔でうなずきます。パワハラを放任して、加害者を指導しない企業もおかしいのですが、遊ぶために休職できるようにできないか?と聞いてくる労働者の側もモンスター化しているという他ありません。

雇用契約上では、労働者は能力を尽くして働く義務があり、企業は働きやすい環境を作る義務があります、またキチンとその労働を評価して賃金を支払う義務があります。パワハラを放任し労働者がうつ病になっても加害者を指導・教育しない企業は、明らかに安全配慮義務(労動契約法第5条)に違反しています。

会社は2度も休職したゆえに嫌がらせして退職に追い込もうとし、労働者はなんとか診断書を取って休職し遊びたい。賃金の約3分の2の傷病給付で気楽に遊びたい、という要求にユニオンが応えるわけにはいきません。会社の懲戒解雇は阻止しましたが、遊びたいので3回目の休職をしたいという要求は断りました。仮病で診断書が取れても健康保険組合が認めるわけがありません。まして脅迫の手段でそれができると考えているのですから大学を出ていても思考レベルは子供です。

最近企業の労務管理の拙劣さと、労働者の側のモラルの喪失は相互に関係していると感じる例が増えてきました。会社がいかに愚劣であってもキチンと与えられた仕事をこなしている立派な労働者もたくさんいます。会社が愚劣なことをしたとしても、労働者の側も働かなくていい、休職して遊びたいという理屈は間違っています。新世紀ユニオンは労働者の側の間違った要求で争議を行うことはできません。労働者は会社の不当な攻撃にあってもキチンとモラルを忘れずに(=法律的瑕疵を作らずに)働くことは合法的闘いを勝利する上で重要なことなのです。
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