安倍首相の「同一労働同一賃金」は変化球?

残業代ゼロ法案を画策してきた安倍首相が「同一労働同一賃金」を叫び始めた。夏の参院選挙を前に野党へのけん制球だとか?選挙の票が目当てだとか?解釈する方にも戸惑いがある。

我々新世紀ユニオンは「同一労働同一賃金」のスローガンを掲げてきた経過がある。それは非正規と正社員で同じ仕事をしているのに賃金が倍以上も格差があることへの問題意識が背景にある。だから我々は「同一労働同一賃金」と同時に、非正規雇用の廃止や最低賃金の時給1200円への即時実施を掲げる。

安倍首相の「同一労働同一賃金」は残業代ゼロ法案と同じ狙いがある。それは正社員で高齢の労働者の賃下げという狙いである。つまり政策的狙いが総賃金部分を増やして個人消費を上げることで拡大再生産への道を切り開こうと考えるか、それとも個別企業の目先の利益を拡大するために賃下げ狙いの「同一労働同一賃金」かで政策目的に雲泥の差が生まれる。

つまり非正規の大幅な賃上げを目的にするのか、それとも正社員の賃金カーブの山部分を下げることを目的にするかで天と地ほども違いがある。安倍首相が本当に非正規の賃上げを目的にするなら、まず最低賃金の時給を1200円へと底上げすること、同時に非正規化を一時的なもの以外は原則認めない事とすべきである。この2つを言わず、正社員の賃上げのための「同一労働同一賃金」なら、それは政治的詐欺と言わねばならない。

何故なら「同一労働同一賃金」は1物1価、価値は価値どうり売り買いされる資本主義の商品経済の法則を労働力商品にも当てはめたものであるべきだし。また「同一労働同一賃金」は基本的人権を労働力と言う商品ににも当てはめ、賃金差別を排除することでもある。

ところが安倍首相は最低賃金を大幅に上げることも、非正規の原則廃止も言わない、つまり安倍首相の「同一労働同一賃金」は正社員の賃下げを狙いとした、政治的詐欺に等しいと考えた方がいいのである。つまりそれは労働者の上層への「残業代ゼロ法案」と同じ狙いを持つものと考えるべきなのである。野球で言えばホークボールのように、賃金カーブがストンと落ちることを狙いとしている。
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