なにが日本企業をダメにしたのか?

私は、日本企業をダメにしたのはリストラ経営であると思っている。終身雇用の日本企業には様々なタイプの人がいた。ところがリストラ経営を繰り返すと、おとなしく上司の言いなりになる、いわゆる「使いやすい労働者」ばかり残ることになる。

経営者で言えば、リストラばかり繰り返している経営者は、思考が後ろ向きで積極的新製品の開発や、新技術の開発に取り組まず、何人リストラすれば利益がいくら増えるか、という後ろ向きの戦略となる。しかも社長が代を重ねるに従い、どういう訳か人間が小粒になるのである。これは人間の多様性を評価しない日本人の性格もに関係があるのではないか?

外国では今「ダイバーシティ(=多様性)」が重要だと言われている。幅広く性質の違う異なる者が存在することが重要なのだ、という。生物の多様性は地球環境の多様性に根源があり、異なる環境に適応放散する生物は遺伝子の生き残りに有利になる。恐竜は太古に適応放散し、海にも陸にも、空にも適応した。やがて巨大な隕石がメキシコ湾に落ちて、陸や海の恐竜は滅びるが、鳥盤目の恐竜は鳥に進化し生き残るのである。

子供の多様性は、個性であり、大人はそれを大切にしなければならない。ところが親は忠実な子供を、普通の子を好むのである。病気の多様性は人間の食生活やストレス環境の多様性の結果なのである。人間の多様性は、人間の階級性や貧困か豊かさで、あるいは、親の生きざまで(親がいるかいないかで)多様な個性が生まれる。

組織の活力はそこに所属する人の多様性にこそあるのではないか。創造性の無い、忠実でおとなしい人だけの会社は早晩倒産する。ところが普通の会社では経営者の無能を批判したりするとすぐ首切りとなる。会社の経営上のダメな点は、下の労働者にはよく見えるが、管理職のように上ばかり向いている「ヒラメ人間」の目には欠点は見えない。人間は自己保身のメガネを通しては真実は見えないのである。逆にユニオンのような批判的立場から企業を見ると、その企業の欠点がよく見えるのである。

日本人は、制服が好きで、校則が好きで、就業規則で縛り、個性を嫌い、多様性を嫌う、その企業の活力は、労働者の多様性なのだが、実際には「変わり者」「上司を批判する人」は嫌われる。それでも終身雇用が企業の多様性を保存していたのに、リストラ経営が個性ある人材を駆逐する結果を生みだしている。危機の時代に必要なのは「個性ある社員」なのであるが、ぼんくらな経営者は忠実で無能な人材を好むのである。多様性こそがその組織の復元力を維持するのである。

だから新世紀ユニオンは労働運動の1点で、多様な人を受け入れるし、もちろん去る人は追わず、にしている。多様な組合員の団結体が無党派ユニオンの強みだと私は考えている。
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『類は友を呼ぶ』とはよく言ったもので、質の悪い経営者には、質の悪い管理職がはびこり、質の悪い労働者がのさばる。そこには、生産性など全く無い。見栄えの良い理念を掲げているが、やっていることは真逆で、滑稽極まりないのである。
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