ワンパターン・ユニオンの限界について!

組合員が加入すると、すぐ会社に加入を通知し団体交渉を申し込む。交渉が前進しないと放り出す。酷い組合になると団体交渉を申し込みながら、会社に丸めこまれ交渉もしない例がある。

団体交渉の前に最小限の証拠集めをして、最悪の場合裁判に訴えて勝てる配置をして欲しい。団体交渉で怒鳴るだけ、ビラをまき、門前で抗議行動をする。この手のワンパターン闘争は相手経営者の良心に期待する運動と言えなくもない。ブラックな相手や大企業には通用しない。もっとも会社からの裏金が狙いなのでこうした手法に固執しているのであろうが・・・。

事案の性質を知るには、加入以来の経過を作成させて問題の本質やポイントを押さえ、証拠を準備して闘うようにすべきだ。何でもワンパターンの団体交渉だけではうまくいくわけがない。交渉が行き詰まると放り出すような無責任なユニオンもある。

そんな訳で事案が新世紀ユニオンに持ち込まれた時は、訴訟以外に手がない例が多いのである。特に大企業の場合はすぐに加入を連絡して団体交渉を申し込むのは絶対にしてはいけない。相手は外の組織に加入したというだけで排除の対象にするので、証拠をそろえ勝てる配置をしてから交渉を申し入れるようにすべきだ。

会社の社長の違法行為をホームページで暴露して、会社側の名誉棄損だとの抗議に慌ててふためき記事を消すダメユニオンもある。労組の場合刑事免責・民事免責があるし、組合員が証人として控えている。会社の抗議ぐらいで表現の自由を放棄してはいけない。

客商売の企業の場合、委員長のブログに書くだけで、交渉のきっかけになり、ブログを消す事を条件に和解(=金銭解決)が成立する場合がある。団体交渉もしないで解決できるし、団交で怒鳴ったり、チラシを配布したり、マイクで演説するワンパターンの闘い方は既に古典的とも言える。少なくとも宣伝はネット上の方が効果があり、ワンパターンでは勝てない時代なのである。

特に最近は会社側が団交に弁護士やブラック社労士を立て、一切「聞きおく」だけで話にならない交渉事例が増えた。裁判をすれば会社側の負担が3倍4倍になるのに、裁判でなければ解決できない事例が増えているのである。例えば新世紀ユニオンでの経験でパワハラ事案の団体交渉で、和解しておけば3分の1以下で和解できたのに、会社側が「裁判をやれ」というので裁判となり950万円で和解した事がある。

裁判となると1年半もかかり、したがって未払い賃金も増える。新世紀ユニオンの場合は証拠をそろえたうえで団体交渉をするのでこの時点での和解が最も安上がりとなる。ところが企業側はユニオンと言えばダメユニオンばかりと思っているので痛い目に合うのである。私は大衆運動の重要性を否定はしないし、その重要性も理解しているが、ユニオンは古典的な闘い方から創意工夫した闘い方に転ずる事が重要だと思う。少なくとも法律の「土俵」を理解した戦術が必要である。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

m.kadono

Author:m.kadono
一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」ではリストラ無料相談を行っています。
平日:9:00~18:00
土日祝:12:00~17:00
(土日祝と17:00以降は要予約)
Tel:06-6452-5833
Fax:06-6452-5677

!!お気に入りに追加!!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード