テレビを見るのも格差社会か!

小説「沈まぬ太陽」がWOWOWで開局25周年記念番組として全20話でドラマ化され7月から放映される。日本航空の労組委員長の生き方を描いた同名の山崎豊子の小説のドラマ化である。ぜひ見たいドラマだがWOWOWでは見えない。

最近の地上波のテレビは、お笑い芸人の登場する安ぽい番組ばかりで、最近は、私はテレビはほとんど見なくなった。金持ちはWOWOWでいい番組を見る。貧乏人は愚民化が目的としか思えないお笑い番組しか見えない。

テレビ文化でさえ格差社会なのである。労働者は愚民化し、金持ちはテレビドラマでさえ特別あつらえだ。山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」は労働組合を敵視し、第2組合化を策す経営者の愚策が、御巣鷹山への日航機事故を招いたことを小説で告発した秀作である。組合員のみなさんにはぜひ小説を読んでほしい。

私の妻は最近ケーブルテレビの韓国ドラマばかり見ている。昔は韓国ドラマは日本のパクリが多かったそうだが、最近はドラマを作る力は日本を上回っているらしい。しかし韓国のドラマは大金持ちを描いたドラマが多く、現実的ではない。しかも描いているのは歴史物も現代ドラマも陰謀ものばかりだ。歴史考証的にも作為的な作品が多い。

新世紀ユニオンに持ち込まれる事案には、テレビドラマにできるような事案が多いが、労働者の闘いを描くのは御法度なのだろう。以前テレビドラマで「倍返し」の流行語の銀行員を主人公として描いたドラマがあったが、主人公が地方に飛ばされるといういかにも龍頭蛇尾の終わり方であった。スポンサーの企業が番組に口出しするようになってテレビ番組は面白くなくなり、今では大衆がテレビ離れしている。

これは大衆の愚民化策の結果だが、同時にテレビを通じた世論誘導ができなくなることでもある。国民は愚民化ではなく、賢くした方が資本主義経済にも有効と思う。強欲の資本主義はテレビ文化でさえ劣化させることの危険を指摘しなければならない。
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