FC2ブログ

違法収集証拠排除法則について!

違法収集証拠排除法則とは、証拠の収集手続きが違法であったとき、公判手続き上の事実認定においてその証拠能力を否定する刑事訴訟法上の法理です。民事裁判も刑事訴訟法ほど厳密ではありませんがこれに準ずる事になります。

新世紀ユニオンが経験した労働審判で、タバコを切らした労働者が更衣室で同僚の上着からタバコを盗んだ場面がビデオの隠し撮りで発覚し、懲戒解雇された事案では、会社側は隠し撮りしたビデオを証拠提出せず、数枚の写真だけ証拠に出してきました。この場合本人が「タバコを借りた」と弁明したが、結局退職前提の100万円の金銭解決となった。隠し取りのビデオ撮影は違法ですが、本人がタバコを他人の上着から取り出したことを認めた場合は民事では証拠となる場合があります。

また新世紀ユニオンが経験した労働裁判では、パワハラでうつ病となった事案で、会社幹部の公益通報の告発者を排除する旨記した、報告書面のコピーを同僚から手に入れ証拠提出すると、被告会社が「会社のパソコンから盗み取った」と主張して来ました。この場合はその報告書面が証拠採用され、会社が労働災害の爆発事故を隠蔽した事が有罪となり、公益通報者を現場に配置転換した事が報復となり、結果解決金950万円で勝利的和解となりました。

しかし会社の幹部の机の中から、あるいはパソコンから証拠を盗んだりするのは違法収集証拠となり、証拠能力を認められない場合があります。だが同僚から証拠を貰った場合は違法収集証拠とはなりません。ただし、誰から貰ったかは明らかにすると、その人が解雇される可能性があり、またその人に会社が否定する陳述書を書かせる可能性があります。あくまでも「ある同僚から貰った」として事実どおり証拠提出する必要があります。

陳述書面を書いてくださいと頼むと、証人が署名捺印し「後はそちらで自由に書いといてくれ」などと言う人がいますが、それは違法収集証拠となります。あくまでも本人に書いてもらうか、聞き取り調査をし、それに基づいて陳述書を作成し、本人に読んでもらい、確認の上署名捺印をしてもらうようにすべきです。

相手側証人に裁判中に原告側が面談するのは違法です。それで弁護士が逮捕された例もあります。相手側の証人である可能性がある人と裁判中に面談しては絶対にいけません。しかし仕事上の付き合いは構わないが、不当に圧力をかけたように取れる話題は注意して下さい。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

m.kadono

Author:m.kadono

労働運動の豊富な経験
労働者への誠実な対応
雇用を守るノウハウを確立

加入金は5,000円
組合費は毎月収入の1%
2カ月分の前納

加入方法のページ

一人でも入れる労働組合
「新世紀ユニオン」ではリストラ無料相談を行っています。
平日:10:00~17:30
土日祝:なし
Tel:06-6452-5833
Fax:06-6452-5677
住所:大阪市福島区鷺洲3-9-13坂東ビル3F

地図を表示

リストラ対処方PDF



!!お気に入りに追加!!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード