FC2ブログ

甲南大学・損害賠償請求控訴事件の控訴答弁書

組合員・サポート組合員・甲南大学関係者などの、控訴答弁書を公開してほしいとの希望を受けて公開します。ただし控訴人金 泰虎教授以外の氏名については伏字にしました。この控訴答弁書が示しているのは本裁判が勝訴した背景には、多くの非常勤の先生達のご協力があったことです。深く感謝いたします。(高裁では弁護士を使わず闘いました。この控訴答弁書は先生方の協力を経て、新世紀ユニオンが作成しました。ゆえに文責は当ユニオンにあります)

2019年2月25日
平成31年(ネ)第100号 損害賠償請求控訴事件

控訴人  金 泰虎
被控訴人 ○ ○○

控訴答弁書

大阪高等裁判所 御中

被控訴人 ○ ○○

(はじめに)
控訴人は原審(大阪地方裁判所 平成28年(ワ)第8478号)判決が部分勝訴となったところから、これを受けて控訴する準備をしていた。当初原審では原告は3人の証人を準備していたところ、受任弁護士から「一人でいい」と言われ、一人にしたところ、この証人がどのような理由か不明だがドタキャンしたため判決が部分勝訴となった。このため被控訴人は代理人を立てずに控訴する決意を固めて控訴状を準備していたが、控訴に必要な陳述書が代理人から返却されなかったため、控訴を諦めざるを得なかった経緯がある。勝つためには手段を選ばない控訴人であるので、どのような卑劣な手段も使うであろうことを、まず始めに指摘しておきたい。

1、控訴理由書への認否

控訴理由書の「3メール(甲8)の発信はパワハラに当たらないこと」の項については全て否認もしくは争う。とりわけ(1)の「指導のための叱責」などでは断じてない。金泰虎教授は自分の権威主義を満足させるためにパワハラをやっているのであり、指導のためにやっているのではない。このことは全ての非常勤講師が日々体験していることである。とりわけ甲8号証のメールは指導のためなら本人に送ればすむことであり、全員に送る必要はなかった。「指導のための叱責」との控訴人主張は詭弁と言うしかない。

事実■■■氏は陳述書(甲53号証)で「研究会でいじめられたことがある」「模擬授業でここを辞めたい、逃げたい、という気持ちにさせられました」と証言している。また、控訴人が非常勤講師を呼び出し甲8メール件で詳しく説明せず署名をさせていたことで非常勤講師らが不安がっていたこと、そのことを大学にも通報したことを証言している。

事実***氏は陳述書(甲54号証、頁2)で「金泰虎教授は○○○○教授を口汚く誹謗中傷するメールを学会役員全員に送り付け」たことを証言している。また、同教授は「直接関わりのない非常勤講師にまでメールを送り付け、ちょっとしたミスをしたり、金泰虎教授の指示通りに行動しなかった講師をさらし者にする行為を、これまで何度となく繰り返してきた」ことを証言している。(同2頁)また同氏は「これまでずっと金泰虎教授は非常勤講師に恐怖感を与えながら自分に従うようにさせる、いわば「恐怖政治」を続けてきました」と証言している。(頁5)頁6~7では、模擬授業がパワハラの場であったことをるる証言している。また、控訴人が韓国語研究会で「朝鮮語と呼ぶのはナンセンス」などといって、被控訴人を大勢の参加者の前でしかりつけたことを証言している。12頁では、「金泰虎教授が10年以上前にもパワハラ・セクハラで複数の非常勤講師から訴えられ、甲南大学当局はそのパワハラとセクハラを認定し、金泰虎教授に一定の処分を下しました」と証言している。同13頁では、非常勤講師の方々がつらい思いをしたり、精神的にダメージを受けてきたことについて述べている。また、同14頁の(5)から(7)では、高裁証拠のために、事情を詳しく説明しないまま、署名を強要したことが証言されている。

甲55号証で○■○■氏は、陳述書の頁3で被控訴人(注・A先生のこと)が金泰虎のパワハラで精神的被害を受けていたことを証言している。また、そのことで甲南大学側との交渉の経緯が詳しく述べられている。同3頁では、甲南大学関係者に控訴人への保障について求めたところ、大学関係者は「はい、必ずそうします」と約束していたことを証言している。

控訴理由書の「(2)メール(甲8)発信に至る時系列」については争う。
被控訴人は家庭の主婦として働きつつ家事・育児に従事している関係でメールへの返信が遅れる傾向にあったことは事実で、その為に被控訴人金泰虎教授の怒りを買い、パワハラの標的になったにすぎない。しかも漢陽大学での夏季口座の勧誘メールが「通達」とは認識していなかったにすぎない。事実同講座は希望者のみの参加であったと記憶している。希望者のみの参加の夏季口座メールは単なる連絡に過ぎず、とても「業務命令」とは言えないし、事実業務命令とは書かれてはいなかった。

被控訴人は控訴人から酷いパワハラを受け続けていたのであり、返信のメールが遅れたのは精神的重圧の結果であり、咎め立てされる性質のものではない。控訴理由書の(4)でも控訴人は「メールは業務命令の授受にとって非常に重要な意味を持っていた」とパワハラを正当化する。また(5)でも「これを無視して何ら返信しなかった」と主張するが、被控訴人は返信している。控訴人が返信メールを見るのを忘れたか、それとも見ずに消去したかにいずれかであろう。控訴人金泰虎教授にとってのメールは、自己の権威主義を満足させるための道具に過ぎないことは、多くの非常勤講師が経験的に知るところである。したがって被控訴人のメールを見ることなく消去した事は有り得ることである。

甲8号証のメールが全員に送付されたことは甲南大学の調査委員会でも確認されていることであり、(7)(8)は偽造された証拠に基づく主張なので全て否認、もしくは争う。ゆえに8ページの4も全て否認する。被控訴人の誤解や思いこみなどでは断じてない。7ページで控訴人の控訴理由書は甲8のメールが「被控訴人のように10日間も何の返答もしなかった」「10日間という長期に渡って無視する部下(非控訴人)を叱責しているだけで」と記しているが、被控訴人は4月15日に甲8のメールが来て、翌日には返信をしている。(甲61号証)ところが同じメールが5月1日と16日にも来た。控訴人は同じメールを何回も嫌がらせのように送付する悪い癖がある。しかもそれを都合よく忘れるのである。

2 控訴人の証拠の偽造について
控訴人は乙40号証の陳述書で、いかに多くの非常勤講師に対しパワハラを繰り返した事を棚に上げて、しかもそれが指導であったかのように偽装している。
あろうことか、大学の調査委員会でさえ認めているパワハラを否定し、申立人が「独りよがりな思いこみと誤解によって自らを追いつめて言ったようです」
などと、自己の精神的暴力を都合よく正当化している。控訴人は甲8のメールが「その内容は人を激しく攻撃したりするものではない」などと言い訳するが、返信しても、その内容が気にくわないと、同じメールを何度でも送りつける悪どさはパワハラ以外何物でもない。

■○○○氏の陳述書(甲53号証)によれば「韓国語研究会」がハラスメントの場であり、強要される「模擬授業」が屈辱的で「ここを辞めたい、逃げたい、という気持ちにさせられました。」と陳述していることからも明白である。また同5ページでは「金泰虎教授が非常勤講師に恐怖感を与えながら自分に従うよう、言わば恐怖政治を続けてきました。」と述べているように、被控訴人はパワハラ魔であり、自己の権威主義を満足させるためにその地位を濫用し、部下である非常勤講師達に精神的暴力を続けてきたことは明白である。

控訴人は控訴理由書の7ページ上段で甲8のメールを(受領していない者)疎外○○○(甲30)同○○○(乙35)同○○○(乙36)同○○○(37号)同○○○(乙38)同○○○(乙39)
(受領していた者)
 被控訴人、疎外○○○、同○○○、同○○○、同○○○、同○○○、同○○○。
の名を挙げている。被控訴人の下には(受領していない者)の中の4人を含む多くの人から、控訴人金泰虎教授から「白紙の紙に署名捺印させられた」あるいは「署名させられそうになった」との訴えが電話やメールで寄せられている。中にはその不当性を甲南大学に訴えた非常勤講師の方も複数いることが分かっている。

甲56号証の匿名希望のメールによれば、控訴人が白紙の紙に署名・捺印させていたことを、メールで被控訴人に知らせたことが明らかである。
甲57号証の匿名希望者のメールは控訴人が、きちんとメールを見せないまま署名・捺印させたことを被控訴人にメールで知らせた。
甲58号証の匿名希望のメールは、メールを見たのに、見ていないと署名・捺印させられた。
また、甲59号証の1の○○○氏のメールは、甲8号証のメールを見たことがあると署名したことを被控訴人にメールで連絡していた。
甲59号証の1では、当甲8号証のメールを受け取っていたことを被控訴人にメールで連絡した。
また、甲59号証の3の○○○氏のメールは、署名したが何のことか不明だったことを被控訴人に通知した。

これらの一連のメールが示しているのは、控訴人の金泰虎教授が意図的に甲8号証の2種類の書面を強要したことを示している。また、複数の非常勤講師は甲南大学当局に詳しく説明しないまま署名・捺印を集めていることについて訴えていた。これをうけて、甲南大学では控訴人との非常勤講師との話合いには第三者(原則として国際言語文化センター所長)が同席することとする旨連絡している。(甲60号証)

 事実上、非常勤講師の解雇権を有する控訴人金泰虎教授から強要されれば、立場の弱い非常勤講師に、白紙の紙に署名捺印させることはたやすいであろう。拒めば解雇かもしくはパワハラの標的にされるのであるから、これは拒絶できないことである。証拠の偽造は刑法に違反する行為であり、最高学府の教授がすることではない。被控訴人は、控訴人の証拠を証明するものとして電話の記録、並びにメールの証拠(甲55、甲56、甲57、甲58)を提出する。これらの証拠は控訴人の報復が予想できるため、いずれも氏名を削除している。

以上のことから控訴人の「通達」であるとか、甲8のメールが全員に送られたものではない、とかの主張や、パワハラが被控訴人の「思いこみ」だとする控訴理由書の全内容は信用性ゼロのたわごとと言う他ないのである。

3、控訴人金泰虎教授の「韓国語」の呼称の誤りについて
 
 控訴人が被控訴人を大衆の面前で「韓国語」を朝鮮語と呼ぶことについて怒鳴り上げ、つるしあげた事は事実であるが、この金泰虎教授の持論である「韓国語」の呼称は言語学的に完全な誤りであることを以下に簡単に述べる。

 民族言語が国境を越えて話されている現実は朝鮮語に限られたものではない。地理的名称である「朝鮮半島」民族名称としての「朝鮮民族」という言い方と同様に「朝鮮語」という呼称は文化概念として用いられています。1945年の終戦による半島の独立後、朝鮮半島は南北に分断されましたが、当時北朝鮮でも南朝鮮でも「朝鮮語」という呼称が普通に使われていました。1947年に朝鮮語学会が刊行した辞書のタイトルも「朝鮮語」でした。
 ところがその後大韓民国において、1950年1月16日に大韓民国国務院告示第7号「国号及び一部地方名と地図の色の使用に関する件」が布告され、「朝鮮」という語の使用が法令で禁止されました。

こうして朝鮮半島における言語の呼称が南北分断の結果、韓国に置いては「朝鮮語」の呼称が許されず、「韓国語」の呼称が使われることになったのです。こうした朝鮮半島における言語呼称の対立が日本に持ち込まれることとなりました。NHKは「朝鮮語講座」の開設を準備し、経営陣も労組も「朝鮮語講座」開設に合意していました。ところがこのことが報道されるや、韓国から強烈な抗議が殺到し、やむなくNHKは1984年から「ハングル講座」として放送することになった。日本における民族文化教育に韓国から南北分断のイデオロギーが持ち込まれた一例です。

こうした干渉にも関わらず、関西圏の大学では、大阪大学、大阪市立大学、京都大学、京都府立大学、神戸市立外国語大学、関西学院大学、立命館大学、滋賀県立大学、三重大学等では「朝鮮語」の呼称が使われているのは正しいというべきです。韓国からの不当な日本の民族文化教育への干渉の表れが控訴人金泰虎教授の「韓国語」の呼称の強制であることは明らかです。
 現在南北の統一が北朝鮮と韓国の政治指導者の間で話合いがなされている時に、「韓国語」の呼称で南北分断の思想を振りまくことがいかに言語学的にも、政治的にも間違いであるかは明らかです。

言語学的に「韓国語」の呼称が誤りであり、かつ時代遅れであるのに、控訴人金泰虎教授が「韓国語」の呼称に固執するのは、ひとえに自分の権威主義を披歴するためであり、パワハラのためであるという他ありません。被控訴人はメールで「朝鮮語」の呼称を使用しただけで、大勢の非常勤講師達の前で、控訴人から不当にも厳しく批判され、パワハラの人権侵害を受けた事は事実であり、それは被控訴人への個人攻撃としてだけでなく、日本の言語教育への不当な干渉としての意味を持つことを指摘しなければなりません。韓国の国務院告示第7号が日本国に適用されるはずもなく、したがって控訴人の「韓国語」の呼称を口実にしたパワハラが正当化されるはずもない。

なお○○○○大学準教授の****氏はその陳述書(甲55号証)で控訴人の精神的暴力で被控訴人が心身に被害を受けたことを知る立場にいた。**氏は甲南大学側との話し合いで被控訴人への「保障は必ずして下さい」と述べたこと、甲南大学側が「必ずそうします」(甲55号証3ページ)と述べたことを記しており、控訴人のパワハラとそのため被控訴人が被害を受けた事は明らかである。

4、結論
以上の通りであるので、被控訴人としては原審に差し戻し、原審の訴状の趣旨をすべて認め、原告敗訴部分を取り消すべく、原審判決を出し直すのが正義を貫く道であると考えるので、そのような判決を求める。また最低でも控訴棄却の判決を下すよう求めるものである。
一国の教育が他国の間違った教授の論で歪められ、パワハラが放任されることのないよう貴高裁の公平なる判断を心より願うものです。
#控訴答弁書 #パワハラ #証拠の偽造  #韓国語の呼称 #被控訴人 #甲南大学
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

同感

同じ言葉を一審の原告代理人にも、捧げたいものです

勘違い

教授とかになると自分が偉くなったと勘違いしてるんじゃない? その学問分野では、一定の評価が出たんだろうってことだけだよ。人間として偉くなってよ、暴力や権力振りかざしてないでよ。学位とか、学歴とかも同じ。名目大学出たのは、受験勉強頑張ってえらかったね。それはそう。だけど、人間として他人を助けてあげたり、優しく出来なきゃ意味ないと思う。恥さらしてないで、ゼロからやり直したら?自分に自信があるなら、肩書きや大学名なしで生きてみて。

No title

なんで金泰虎みたいな非常識な人間が平気な顔して大学教授なんかやってるのか。甲南大学はどうしていまもなお金泰虎を守るのか。反省し再発防止策を出さない甲南大はもう終わってる。

女性問題

大学で非常勤講師を務めている方は女性が多い。被害者のA先生もしかり。甲南大学の中井いつこ副学長さんとやら、どうお考えですか。ハラスメントであてにしていた給料を無くすことになった人の気持ち、分かりますか。

指導するのは逆

被害者のA先生は、美人で優しく、朝鮮語の授業もバツグンにうまい。超人気講師。泰虎は勝手に春の語学研修に一緒に行かせるように仕組んだわけさ。これがセクハラじゃなく何なの?あんなに評判良い先生に、授業指導って何を教えるの?習うのは泰虎の方だよ。間違ってるよ。

心配です

すでにコメントに書かれているように、金泰虎は反省しません。よって、非常勤講師の先生たちにますますハラスメントを仕掛けてくるでしょう。迷わず、ユニオンへご連絡下さい。

証拠の偽造までしたのか

 この教授絶対に反省していないな!
 証拠のメールや陳述書で協力した人たちに報復しますね。
 再発防止を甲南大学が回避したことは、後で問題になるでしょうね。

No title

金泰虎、たちの悪い教授だ。大学もこんな人間を「無傷」で残していいの? それが甲南大学流かい!
プロフィール

m.kadono

Author:m.kadono

労働運動の豊富な経験
労働者への誠実な対応
雇用を守るノウハウを確立

加入金は5,000円
組合費は毎月収入の1%
2カ月分の前納

加入方法のページ

一人でも入れる労働組合
「新世紀ユニオン」ではリストラ無料相談を行っています。
平日:10:00~17:30
土日祝:なし
Tel:06-6452-5833
Fax:06-6452-5677
住所:大阪市福島区鷺洲3-9-13坂東ビル3F

地図を表示

リストラ対処方PDF



!!お気に入りに追加!!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード