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日本の労働裁判が長引く理由について

組合員から以下のような書き込みがありました。
「五審制ですが、新世紀ユニオンは証拠を固めてから争うのに、何とかなると思い込み、あるいは長引かせて儲けたい弁護士に唆されてる経営者が、居るんでしょうか。
恥をさらし続け、結局は自分に責任が跳ね返る。社名を出していない事案も、いずれ公開せねばならない、などリスク考えられるべきですね。」

日本の労働裁判が長引くのは経営側弁護士が、自分の儲けのために裁判を引き延ばす結果であることが多いのです。そのためには被告弁護士が経営者の怒りの感情を掻き立て、ユニオンのブログ記事を多数証拠提出したりします。また膨大な証拠を提出します。経営側弁護士は書面の枚数でも報酬が増えるからです。労働側弁護士も未払い賃金が増えるのは成功報酬が増えるので、長引く裁判に利益を同じくしています。

ある事案で、裁判が2年以上長引くので、委員長のブログで「この事案はすでに勝敗はついているのだが、経営側弁護士が自分の利益から引き延ばしている事案です」と書いたら、突然裁判で600万円で和解が成立したこともあります。この会社がいたくブログ記事を気にしていたので、長引く真相を書いたら効果てきめんでした。新世紀ユニオンは早期解決を優先します。

日本の解雇裁判では懲罰的な慰謝料は認めません。認めるのは未払い賃金だけです。また原告(=労働者側)が勝訴しても経営者は原職復帰はほとんど認めません。そのため早く和解すると解決金が少なくなります。逆に長引かせると未払い賃金が増えることになります。経営者側弁護士は会社の利益を考えるなら早く和解をした方が依頼者の利益であるのに、敗訴確実でも自分の利益のためにやたら長引かせます。日本の労働裁判が長引くのはこのためです。

労働裁判が長引くために作られたのが労働審判制度です。これは3回で和解する制度です。早く解決するので解決金は120万円が一番多い解決だそうです。ある解雇事案で内容証明を出して違法解雇を指摘しただけで、解決金を要求もしていない段階で、会社が300万円振り込んできたことがありました。ゆえに後から慌てて和解調書を作成したことがあります。この経営者は労働裁判が高くつくことを経験で知っていたのです。

本当に依頼主の利益を尊重する弁護士は、敗訴確実と見たら第一期日で和解提案し460万円で解決したことがあります。この事案は普通だと解決金は900万円を超えるはずでした。労働裁判を経験したことのある経営者は、裁判前に和解する道を選びます。ですから最近は団体交渉で解決金180万円~300万円ぐらいで和解する例が増えています。
新世紀ユニオンの解雇事案で高額の解決金が多いのは、証拠をそろえているので長引かせても勝利的和解が崩れない故です。ですから新世紀ユニオンでは経営者が意地になって地労委、中労委、地裁、高裁、最高裁と5審制を闘ってくることは財政的に助かり、非常にありがたい存在なのです。それ以上に喜んでいるのが弁護士報酬が増える双方の代理人であるのです。つまり違法解雇を行う経営者は弁護士たちのカモであるのです。

一人違法解雇の労働裁判を長く闘うと1500万円必要といわれています。弁護士料と解決金がそれだけ要ります。だからそれを知る賢い経営者は、内容証明だけで300万円を振り込んでくるのです。
新世紀ユニオン新ホームページ
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和解を拒否するのは金があるから

 違法解雇が早期に和解するのが安上がりなのはよくわかります。しかし経営者は金があるので意地でも和解せずに労働者を困らせようとしてくるのだと思います。
 だからそのような相手は、和解せずに五審制を時間をかけて闘い、できるだけ未払い賃金をたくさん取るべきです。

どうせなら

経営者のみなさんには、賢くなってもらいたい。自分が雇っていた、あるいは、雇っている人と仲直りするのか、弁護士に貢ぐのか。せっかく稼いだお金なら、そのお金が生きるのはどっち?さらに、費用対効果ということばの内実を吟味されたし。
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